ニッシリはシリコーン一筋「70年」
シリコーンゴムと樹脂の試作~大量生産をサポートします。
ニッシリでは多様なシリコーン製のOリングを製作できます。

シリコーンゴムの基本特性
| 耐熱性 | 一般的なシリコーンゴムは約150~200℃の高温でも特性に大きな変化がなく、連続使用が可能です。特殊グレードでは短時間なら300℃以上にも耐える製品もあり、産業用途で求められる高温環境に十分対応できます。 |
| 耐寒性 | 低温下で硬化・脆化しにくく、一般に-50℃前後(特殊品で-60℃程度)まで柔軟性を保ちます。寒冷地や冷凍設備でもシール材として有効に機能し、極端な温度変化にも耐えられます。 |
| 柔軟性 | ゴム特有の高い弾性によって密着性が高く、接触面にしっかりフィットして隙間を塞ぎます。振動や衝撃にも追従できるため、パッキンとして安定したシール性能を発揮します。 |
| 耐候性 | 紫外線やオゾン、雨風の影響にも強く、屋外で長期間使用してもひび割れや劣化が生じにくい優れた耐候性を持ちます。このため屋外設備や過酷な環境下での使用にも適しています。 |
| 電気絶縁性 | 電気を通しにくい絶縁性の高さも特長です。耐熱性と組み合わせて、高温になる電気・電子部品の周辺でも安心して使えるシール材・緩衝材となり得ます。 |
Oリングの主な用途例
シリコーンゴム製のOリングは、その特性を活かし様々な分野で利用されています。以下に主な用途例を挙げます。
| 食品機械 | 食品と直接接触するガスケットやパッキンに適しています。高温のスチーム洗浄や殺菌工程に耐え、食品衛生法適合のシリコーン素材なら衛生面でも安心です。実際に食品製造ラインの配管継手(ヘルール)ガスケットに採用されており、弾性によるシール性向上や色付きシリコーンによる異物混入対策につなげた事例があります。 |
| 電子機器 | 発熱する電子部品や電源装置のシール材、防塵・防滴パッキンとして利用されています。シリコーンの絶縁性と耐熱性により、コネクタのシールや照明器具・配電盤のパッキンなどに最適です。高温多湿な環境や屋外でも安定した性能を保つため、電気・電子部品の絶縁材兼シーリング材として重宝されています。 |
| 自動車 | エンジンルームの高温部品や排気系統のガスケット、ヘッドライトの防水シールなどに使われます。シリコーンゴムは200℃を超える過酷な温度環境でも物性を維持できるため、自動車エンジン周辺のシール材として採用された例があります。また耐候性も高いため、車両の外装部品(ドアシール等)に用いても経年劣化しにくい利点があります。 |
| 医療機器 | オートクレーブ(高温高圧滅菌)対応が必要な医療装置のパッキンや、人工呼吸器・点滴ポンプ・透析装置などのOリングに広く使用されています。シリコーンゴムは極めて安定した素材で、高温・低温いずれの環境下でも機能を維持でき、生体適合性も高いため医療現場でも安心して使うことができます。 |
| 産業用機械 | 工業炉やポンプ、化学プラントの配管シール、建設機械の防塵パッキンなど、産業設備の過酷な条件下でも信頼性を発揮します。耐熱・耐候性に優れるシリコーンゴム製パッキンは、高温高圧下で稼働する装置や屋外機器において長期的に安定したシール性能を提供します(実際、航空機や鉄道車両の部品、ドアのシール材などにも用いられています)。 |
ニッシリのOリング製造(特注の受託製造)
ニッシリは形状や数量など、お客様のご要望に応じて、最適な製造方法からご提案いたします。ニッシリでは多様な製造方法に対応しています。
対応できる製造方法
| 製造方法 | 概要 |
| コンプレッション成形さ | 加熱した金型に材料を置き、型を閉じて圧縮・加熱硬化(主にゴム・熱硬化性樹脂)。 |
| LIM成形 | 2液の液状シリコーン(LSR)を混合・射出・加硫。自動化しやすく寸法安定。 |
| カセット金型(簡易金型) | 共用のベースに入れ替えコア/キャビをカセット化。型費とリードタイムを削減。 |
| アルミ金型 | 鉄ではなくアルミで作る射出成形金型。型費を抑えられる。 |
| 真空注型 | マスターからシリコーン型を作り、減圧下で注型樹脂を流して複製する方法。 |
| 切削加工 | 樹脂ブロックやプレートをCNCで削り出し。金型不要で高精度。 |
| ブロッター加工 | シリコーン/ゴム/樹脂フィルムなどのシート材を刃で切り抜くデジタル加工。金型不要。 |
| ウォータージェット加工 | 高圧水(必要に応じて研磨材)で切断。熱影響やバリが少ない。 |
株式会社ニッシリは日本で唯一のシリコーン専門商社です。70年間で培った製品知識や加工技術を元に、お客様の加工のご要望に寄り添い、特注製品をご提供いたします。
いつでもお気軽にご相談ください。
×
