- 2022年8月3日
- 更新日:2024年4月26日
独自の新しい加工方法「エポモールド」
こんにちは!
今回ご紹介させていただくのは、当社独自の新工法!金型費5万円~の新しい加工方法「エポモールド」です。
エポモールドとは?
エポモールドとは、当社独自の工法で、真空注型のような製作方法で量産材料が成形できる技術です。
- 量産材料で試作検討したい
- 年間数十個の量産で困っている
- エラストマーで試作したいが切削できず、金型費が高く製作できない
- 新しい材料やバイオプラスチックで試作検討したい
など、皆様からいろいろなお声を頂いておりましたが、一番は量産材料を安くて早く製作したいとのお声でした。そのお声を実現したく開発したのが「エポモールド」です。
エポモールドで安価に製作!
「エポモールド」は、金型費5万円から製作させて頂いております。
本当に5万円で金型が製作できるのか?
なぜこんな安価で製作できるのか?と思われるかもしれませんが、エポモールドは金型設計が要りません。転写式の金型製作なので、切削品でマスターを製作したら、あとは2液性樹脂を流し込むだけで樹脂金型が完成します。
もちろん樹脂金型なので耐久力はありませんが、製品によっては150個以上成形している製品もあります(形状によりますが、1型の保証ショット数は30個です)。転写式の金型なので、変わった模様やデータのない製品も金型にすることが可能です。
現在は、今まで試作検討できなかったエラストマー部品のご依頼を多くいただいています。
今までエラストマーの試作は、切削もできず、真空注型のウレタンゴムで検証されていた方が多かったですが、「エポモールド」では量産と同じエラストマーで安価に製作できるため、より精度の高い試作検証ができるとお喜びのお声をいただいております。エポモールドのメリット
- 金型設計が必要なく、5万円から金型が製作可能!
- 成形の段取りが簡単で、1個から成形できる
- 入子対応も可能で、幅広い形状に対応できる
- インサート成形・2色成形もできる
- データがなくても加工可能、リバースエンジニアリングもできる
- バイオプラスチックも1個から製作可能
「金型設計が要らない」「成形が簡単」「データがなくても加工ができる」ってどんな加工方法なの?と思われると思います。
簡単に加工方法を説明させて頂きます。
エポモールドの加工方法
- マスター(製作したい製品)を切削加工で製作します。(製品があれば、マスターを製作する必要はなく、データは要りません)
- マスターに2液性の樹脂を流し込み、硬化させます。硬化後、金型からマスターを脱型したら樹脂型が完成です。
- ②で製作した樹脂型に簡易射出成形機で樹脂を流し込み、成形品を製作します。
※簡単に言いますと真空注型の工程とほぼ同じです。
製作実績
- 半導体部品(成形材料 PE)
- 医療機器(成形材料 PP)
- 電子部品(成形材料 ABS)
他にも、以下の材料での試作もしております。
- 2色成形(PP/エラストマー)
- インサート成形(板金/エラストマー)
- バイオプラスチック(ライスレジン・スチレン系バイオエラストマー
- TPS添加バイオプラ(キャッサバなど)
バイオプラスチックの試作
最近ではバイオプラスチックの試作依頼も増えております。
今までバイオプラスチックの検証は高価な金型が必要でしたが、エポモールドを活用することで、安価な金型でバイオプラスチックの成形品が製作可能となりました。とうもろこし・お米・ホタテ・木・卵など様々な材料でお問い合わせをいただいております。エポモールド以外にも、3Dプリンター・樹脂切削・真空注型・カセット型など、多彩な加工方法ご提案をさせていただいております。そこに新たな工法「エポモールド」が追加され、よりお客様に要望に沿った最良なご提案ができるようになりました。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
“加工のすすめ”とは?
株式会社ニッシリが運営する加工技術のご提案サイトです。
当社が70年間で培った製品知識や加工技術を元に、お客様の加工のご要望に寄り添います。『素材の試作や小ロット量産をしたい』『コストカットをしたい』『企画段階からサポートしてほしい』など、様々なご要望に対応させていただきます。
ブログBLOG