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ブログBLOG

  • 2021年9月15日
  • 更新日:2024年4月5日
  • 鋳造とは?簡単に解説します!

  • こんにちは!

     

    今回は鋳造試作について簡単にご紹介します。

     

    鋳造とは?

    身近な鋳物って何でしょうね?

    例えばマンホール。マンホールの作り方ってご存知ですか?

    熱々ドロドロの金属を型に流し込むんですよ!

     

    鋳物の製造風景

     

    こんなの!!

     

    鋳造とは、主にアルミ合金を700°程度の熱で溶かし鋳型に流し込み金属で鋳物を作る工法の事です。

    そんな鋳物ももちろん試作を重ねて完成するんですよ。

    今回はそんな鋳造試作のお話です。

     

    鋳造の種類について

    鋳造には石膏鋳造砂型鋳造生型鋳造プレート鋳造の4つの方法があり、お客様の案件内容に合わせて最適な鋳造法を選ぶことが可能です。

     

    簡単に4つの鋳造方法のご紹介をさせて頂きます。

    石膏鋳造(精密鋳造)

    石膏鋳造とは、鋳型自体を石膏で作成している鋳造法です。

    他の鋳造法と比べて、精度と鋳肌表面の品質が高く、意匠・各部エッジを忠実に復元し、ダイカスト製品に近い鋳物が出来上がります。そのためダイカスト前の試作などに最適な工法です。

     

    石膏鋳造の作業風景

     

    アルミの流し込み

     

    砂型鋳造

    砂型鋳造とは、樹脂を含ませた砂で固めて製作する鋳造法で、他の鋳造法と比べて品質とコストのバランスが取れた工法です。

    大物から小物、複雑な形状の鋳物にも対応ができ、比較的鋳肌の良いものが出来上がるため、量産の必要のない機械部品などに適しています。

     

    砂型鋳造

     

    生型鋳造

    生型鋳造とは、生土を使用して鋳型を作成する鋳造法です。

    他の鋳造法と比べて、精度は落ちるものの安価に鋳物を作る事が出来るため、コスト面を重視する場合に登場します。

    主に手袋金型やラスト金型の作成向けの鋳造法になります。

    職人的技術が必要なので、生型鋳造が出来る企業は減少傾向ですが、加工のすすめでお問い合わせください。

     

    生型鋳造

     

    生型鋳造の型作成

     

    プレート鋳造

    プレート鋳造とは、プレートにモデルを貼付け、半自動の機械を使用し鋳型作成する鋳造法です。

    他の鋳造法と比べ中ロット向けであるため、そこそこの数量の場合にメリットがでます。簡単な形状の小物鋳物や大量生産ではない場合に適した工法です。

     

    プレート鋳造

     

    鋳造方法の特徴一覧

     

    精度 量産 少量

    生産

    鋳造

    コスト

    加工

    コスト

    小物

    鋳造

    大物

    鋳造

    制作

    期間

    石膏鋳造 × ×
    砂型鋳造
    生型鋳造
    プレート型鋳造 ×

     

    それぞれの鋳造法に長所、短所があります。ご依頼いただく内容によって特徴を最大限活かしたご提案を致します。

     

    まとめ

    鋳造で最適な数量は5~500個程度と言われています。

    即ち、鋳造とは試作や小・中ロットに適した工法です。

     

    試作にあたって、もしダイカスト鋳物により近いものをお探しであれば、石膏鋳造をおすすめします。

    砂型鋳造よりも石膏鋳造の方が製法としてダイカストに近いからです。

    特に砂型では不可能な「細い形状」「ぬすみ」「面荒さ」も石膏鋳造なら忠実に再現する事が可能です。

     

    石膏鋳造はダイカスト並の精度がある為、比較的加工基準も取りやすくダイカスト品の加工治具程度のもので加工が出来ます。

    そのため、鋳造自体のコストが割高になるものの、加工費用が抑えられるという特徴があり、砂型鋳造と比較すると加工効率が良いです。

    一見すると割高の印象の石膏鋳造が、形状やロット数によってトータルコストが抑えられるという事もあったりします。ものづくりは奥が深いですね。

     

    他にも金属製作工法にはロストワックスやダイカストと、他にも違った工法・材料がありますので、別の機会にご紹介します。

    アルミ鋳造で試作・ご興味ありましたら、お気軽に相談ください。

     

     


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    当社が70年間で培った製品知識や加工技術を元に、お客様の加工のご要望に寄り添います。『素材の試作や小ロット量産をしたい』『コストカットをしたい』『企画段階からサポートしてほしい』など、様々なご要望に対応させていただきます。

     

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