- 2021年6月14日
- 更新日:2024年4月5日
シリコーン3Dプリンターとは?特徴や造形品をご紹介
こんにちは!
加工のすすめから3Dプリンター時代の現代に新たなご提案です!
当社では世界初のシリコーン3Dプリンター「LIQ320」を導入し、製品開発・受託製造を行っております。今回はその特徴をお伝えします。
シリコーン3Dプリンター「LIQ320」の特徴とは?
LIQ320はLAM方式(液体積層造形)を採用しています。
LAM方式とは液状シリコーンゴム(LSR)を積層することによって造形する製造プロセスのことです。通常のゴムの成形とは違い、ハロゲンランプの熱で硬化させるため金型が必要ではありません。そのため金型コストを削減し、短時間での造形が可能となります。
また、シリコーン3Dプリンターならではの特徴である難形状の再現が可能となり、金型成形では難しいハニカム構造やラティス構造などの造形が可能です。
POINT 金型レス、開発期間の短縮が可能、難形状の造形が可能!
(シリコーン3Dプリンターの造形サンプル)
シリコーン3Dプリンター「LIQ320」の材料
シリコーンの材料は、ダウ東レ社製SILASTIC3335LSRを使用しています。
「SILASTIC3335LSR」は液状シリコーンゴムの特性とLAM方式(液状積層造形方式)での3Dプリンティングのデザインや成形面での優位性を発揮できるように開発された画期的なシリコーン製品です。
また、2液(混合比1:1)の白金触媒による熱硬化性の液状シリコーンゴムでウェアラブルデバイス・自動車やコンシューマ用途など、液状シリコーンゴムが既に使用されている用途への展開が可能です。
3Dプリンティングに適した組成で、硬さは50ShoreA、スムースなプリンティングに適した低粘度、高解像度で正確な造形を可能にするレオロジー特性を有しています。
POINT 材料が100%シリコーン、金型成形と同等の物性を再現!
造形条件
造形サイズ 250×320×150mm
造形速度 10 to150mm/s
造形精度 +/-0.2mm
レイヤーサイズ 0.22-0.9mm
POINT 高精度な造形が可能!
開発品例
当社では一般工業・医療・ファッションなど、あらゆる市場向けに製品開発を鋭意行っております。
そのほんの一部の開発品事例をご紹介します。
開発事例① ファッション業界向け
NEO⁺ SiltoLeather(レザー調シリコーン)の上にシリコーン3Dプリンターで世界地図を印刷!
開発事例② 車載向け
シリコーンパッキン
お客様の開発依頼もお待ちしております!
お気軽に問い合わせください。
“加工のすすめ”とは?
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当社が70年間で培った製品知識や加工技術を元に、お客様の加工のご要望に寄り添います。『素材の試作や小ロット量産をしたい』『コストカットをしたい』『企画段階からサポートしてほしい』など、様々なご要望に対応させていただきます。
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