- 2021年12月1日
- 更新日:2024年4月5日
3Dプリンターを簡単ご説明!
こんにちは!
今回は日々進化を続ける3Dプリンター特集です。今は色んな製品が出ていますよね。
展示会に行ってみると数多くのメーカーが様々なタイプの3Dプリンターをところ狭しと並べており、毎年のように技術が進歩しています。
今は価格も下がっていて個人で3Dプリンターを買っている方もいて、趣味の一つになっている側面もあります。そこで今回はざっくり3Dプリンターを解説していこうと思います!
そもそも3Dプリンターとは?
3DCADで作った3次元データから立体物を造形するのが3Dプリンターです。
作りたいものを横から見て薄くスライス。そのスライスを上から見てその部分を造形し、積層を重ねて作り上げていきます。
簡単に言うとブロックのおもちゃ。あれって下から作って順に積み上げていきますよね?よく「サポート」っていう言葉も耳にすると思います。
サポートとはそのまま積層するのが難しい形状を造形する際に使われる「支え」の部分で、製品になる時は千切ったり破壊したりする不要な部分です。例えば、足の細い四脚の机を作る際に、造形時に机の天板を支えられないので、ダミーの足を何個も作って天板を支え、完成時にダミーの足を除去する塩梅です。(実際に机形状を作る際は天板を下にして作ればサポートは要らないですが…)
3Dプリンターの使用例
①データはあるけど形が見たい!そして安く!
データだけだと実際の形が想像しにくいですよね。データ上ではできても実際に矛盾している形状なんかもあるものです。安く、早く形状を見るのに3Dプリンターは最適です。②切削では不可能な形状
閉じた箱形状の中に複雑なパイプ形状の通路を作ろうと思ったときに形状によっては切削では不可能です。
または知恵の輪のような形状も切削では難しいです。
でも3Dプリンターなら…。できます!③注型マスター
以前にブログでご紹介した真空注型におけるマスター3Dプリンターで作ることが多いです。
スイッチ一つで夜通し3Dプリンターを動かしておけば時短にもなりますよね。とにかく早いのが3Dプリンターの特徴です。④治具
生産における加工の治具や、運搬用の通い箱の中に固定する為の治具にも使われたりします。どんな形状でもデータさえ作ればそれ専用の形状で治具を作成可能。3Dプリンターの特徴を活かしていますよね。⑤そのまま製品化
3Dデータで作成した物をそのまま3Dプリンターで出力して着色して製品化することも可能です。ホビーの世界では量産している方もいるとかいないとか。3Dプリンターどんな種類があるの??
①熱融解タイプ(FDM)
溶かした樹脂を積層していって形にしていく方法です。
微細な形状が苦手なのでモックアップや治具作成に最適です。
また、ABSなどの樹脂をそのまま使用できるので、本来の完成品に近い物性の物が作成可能です。②プロジェクタタイプ
UV光で硬化する特殊な液体樹脂を積層させていく工法です。シートやテーブルに一層分の液体樹脂を敷いて、一層分の樹脂を硬化させて積層させていくタイプです。
微細形状が得意なので様々な用途に利用されます。③インクジェットタイプ
プロジェクタタイプに似ており、UV光で硬化する樹脂をヘッドから噴出し、即座にUVで固めていく工法です。Wヘッドタイプも存在し、サポートの樹脂の種類を変更できます。
サポートに水溶性の樹脂を使えばパイプ形状も作成可能!④レーザータイプ(光造形)
UV光硬化の樹脂の液槽にミラーを使ってUVを反射させ硬化・積層を行う工法。
よく光造形と耳にする工法の多くはこの方式です。
こちらも微細な表現が可能で更に透明や耐熱グレードなど、材料のラインナップが多いのも特徴です。⑤粉末造形
粉末状の材料に固形剤を吹き付けて固めて造形していく工法です。
固形剤を噴出しなかった箇所は固まらないので、サポート無しで中空形状を造形することも可能です。フルカラー造形が出来たりもしますよ!
ただ、表面は粉っぽい…。☆この他にも、金属の造形や以前ブログに載せたシリコーン100%の造形機もあったりしますし、冒頭にも書いた通り、進化が目まぐるしいです。
今この瞬間にも私の知らない造形機が完成しているかも知れません。加工のすすめなら!
こんなに様々な造形機が存在します。
特徴や向き不向きもいろいろ。
全ての機械を持っていればいいのでしょうが、それも難しいですよね。
加工のすすめは様々な協力メーカーとタッグを組んでおり、お客様の図面、要望に応じた造形方法のご提案が可能です。
まずはお気軽にお問い合わせください。それでは、また!
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