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ブログBLOG

  • 2025年1月14日
  • 更新日:2025年1月21日
  • 【特性別】切削樹脂材料の選び方5選!

こんにちは!
今回のブログは、切削樹脂材料の選び方についてです。


樹脂材料にはさまざまな特性があり、「材料の選定に困る…」「選び方が分からない」なんて事があると思います。ぜひこの記事を参考にしてみてください!
今回は耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、耐候性、引っ張り強度の5つの特性を持つ材料を紹介します!

①耐熱性

  • PBI(ポリベンゾイミダゾール
     耐熱温度:約300℃
  • PTFE(ポテトラフルオロエチレン)
     耐熱温度:約260℃
  • PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)
     耐熱温度:約260℃

使用環境にもよりますが、連続使用温度で選定してみました。
設計の際にはガラス転移温度も重要になるのでそちらも気を付けて選定が大事です。
例えば、PEEKだとガラス転移温度は140℃言われております。

②耐寒性

  • PAI(ポリアミドイミド)
     耐寒温度:約-190℃
  • PTFE(ポテトラフルオロエチレン)
     耐寒温度:約-150℃
  • PC(ポリカボネート)
     耐寒温度:約-100℃

やはり高機能性樹脂は性能が高いです。
ただその分高価なので選定は慎重に!

③耐衝撃性(アイゾット衝撃強さ)

  • PC(ポリカボネート)
    耐衝撃性:98Kj/㎡
  • UPE(超高分子量ポリエチレン)
    耐衝撃性:98Kj/㎡

やはりエンプラのPCが高い値を出しておりますね。
PCは車やカメラ、防弾素材にも使用され、衝撃に強いことで有名だと思います。
UPEも耐摩耗性が高く、潤滑性を活かしギアや歯車といった構造部品に採用され、PCに並ぶ耐衝撃性を保有しています。

④耐候性

  • PTFE(ポテトラフルオロエチレン)
  • PC(ポリカーボネート)
  • PMMA(ポリメタクリル酸メチル)

雨風や紫外線からの劣化に強い素材です。
PTFEはどの分野でも高水準の結果を出しますね。
高速道路にもよく透明の板が貼られていると思いますが、あれもPCやPMMAの板が使用されてます。
遮音効果や眺望性で圧迫感を感じさせない効果もあり、透明材が多く使用されています。
ただ長年使用していると黄変しているものも多いですね。
ただ黄変しづらい材料もあるとか?

⑤引張強度

  • PPS/GF40%(ポリフェニレンサルファイド)
    引張強度:196Mpa
  • PAI(ポリアミドイミド)
    引張強度:186Mpa
  • 66PA/GF30%(ポリアミド)
    引張強度:177Mpa

ガラス入りの材料はやはり引張強度が高いですね。
ガラスで強化することで素材以上の特性を得る事が出来ます。
引張強度が欲しければぜひガラス入りを!

※各項目の数値はカタログからの代表値です。保証値ではございません。

今回は、切削樹脂材料の5つの特性について簡単に説明させて頂きました。
さらに詳しく知りたい方は弊社へお問い合わせください。お待ちしております。
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