- 2025年12月12日
- 更新日:2026年1月7日
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機構設計・筐体設計の委託(受託)サービス

ニッシリは、長年にわたりシリコーンゴムを中心とした高機能材料の専門商社として、多様なメーカーのものづくりを支えてきました。素材選定だけにとどまらず、材料特性を踏まえた形状提案、加工方法の最適化、試作サポートなど、製品開発の初期段階から量産まで一貫した支援を行ってきた実績があります。
近年、製品の高機能化・複雑化が進む中で、お客様からは次の課題が数多く寄せられています。
- 「設計リソースが不足している」
- 「樹脂・ゴム素材の特性まで踏み込んだ設計ができない」
ニッシリはこうした要望に応えるため、素材の深い知見と受託加工のノウハウを基盤に、機構設計・筐体設計を包括的に支援する委託(受託)サービスを展開しています。
ニッシリはシリコーン一筋「70年」
シリコーンゴムと樹脂の試作~大量生産をサポートします。
素材知見 × 設計力による最適なものづくりを実現
ニッシリが強みとするのは、単なるCAD設計ではなく、シリコーンゴム・樹脂・エラストマーなどの素材特性を理解したうえで機構・筐体を最適化する設計アプローチです。
縮み、反発、耐熱性、耐薬品性、離型性、成形性など、素材にはそれぞれ固有の挙動があり、設計段階でこれを踏まえなければ、量産時に不具合や手戻りが発生します。
ニッシリは長年の商社・受託加工の経験から、次のようなつくりやすさを意識した設計を実現します。
- 最適な素材選定
- 構造強度と成形性を両立する肉厚設計
- 金型構造や量産性まで配慮したデザイン
外部の専門エンジニアとの連携による高品質設計体制
ニッシリの設計サービスは、社外の専門エンジニアチームとも連携し、機構・電気・ソフト・生産技術までカバーするワンストップ体制を構築しています。
次の製品開発に必要な工程をスムーズに進めることができます。
- 複雑な機構の詳細設計
- 図面作成
- 試作検証
- 量産移行のサポート
外部エンジニアは大手メーカーでの設計経験が豊富で、案件ごとに最適なスキルを持つ人材がアサインされます。
そのため、次のようなリスクを低減し、スピーディーかつ高品質な設計を提供できます。
- 「経験のミスマッチ」
- 「スキル不足による手戻り」
また、設計ボリュームの変動にも柔軟に対応できるため、急な仕様変更や短納期案件にも強いのが特徴です。
製品コンセプトから量産まで一貫支援
ニッシリが提供する機構・筐体設計サービスは、設計部分だけではなく、ものづくりに必要な流れを一貫して支援できます。
- 製品コンセプト段階の構想設計・素材提案
- 試作品の製作・組立・検証
- 金型製作に向けた設計最適化
- 量産立ち上げサポート(小ロット〜量産まで)
- 生産終了に伴う代替素材・代替設計提案
特に、シリコーンゴムや樹脂製品の試作・加工ネットワークを豊富に持つ点は、商社であるニッシリならではの強みです。
「素材に強い」+「設計できる」+「加工もできる」
という三位一体のサポートにより、量産までのプロセスを安心して任せていただけます。
機構設計・筐体設計とは?わかりやすく解説
製品開発に欠かせない重要な工程である機構設計ですが、機械設計や筐体設計との違いが曖昧なままの方も少なくありません。
機構設計とは何か?(定義と目的)
機構設計 とは、製品内部の構造や可動部分の仕組みを設計する工程を指します。目的は、特定の 動作 や 機能 を実現するために、歯車やモーターなど複数の部品の動きと連携を最適に構成することです。例えば、ドアの開閉機構やプリンターの給紙機構など、動きを伴う仕組みの多くは機構設計によって実現されています。
機構設計では 3D CAD (コンピューターによる設計支援ツール)を使って部品のモデルを作成し、組み合わせたときに動きがスムーズか、部品同士が干渉しないかを確認します。必要に応じて CAE(Computer Aided Engineering)と呼ばれる解析ツールで強度や摩耗のシミュレーションを行い、安全に長期間動作するかも検証します。こうした工程を経て、製品内部のメカニズム(仕掛け)を設計し、狙った機能が確実に発揮できるようにするのが機構設計の役割です。
筐体設計とは何か?(定義と目的)
筐体設計とは、製品の外装部分、つまりケースやカバーなど外側の構造を設計する工程です。筐体(きょうたい)はスマートフォンやパソコンのケース、自動車や家電のボディなど、製品の外側を覆うすべての箱にあたる部分を指します。筐体設計では、見た目のデザインだけでなく内部を保護する強度や放熱性、耐衝撃・防水性なども考慮して、製品の 外観 と 性能 を両立させることが目的です。
筐体の具体的な役割としては、内部の部品を所定の位置に固定して 構造的な支え となること、ホコリや衝撃から内部を保護することが挙げられます。例えば精密な電子部品が湿気や埃で故障しないよう密閉したり、落下の衝撃から守るなど、筐体は製品の信頼性を支える重要なパートです。また筐体は内部で発生する熱を外部に逃がして温度上昇を抑える 放熱 の役割も担っており、通気孔や冷却ファン、ヒートシンク(放熱板)などを配置して電子機器が過熱しないよう工夫します。
さらに、筐体の形状やボタン配置は製品の 操作性 に直結します。人間工学に基づいて持ちやすい形にしたり、押しやすいボタン配置にすることでユーザーが直感的に扱える製品になります。このように筐体設計は、外観デザインから保護・放熱・操作性まで、製品の箱として多方面の目的を果たす設計分野です。
製品開発における機構設計と筐体設計の役割
製品開発では、機構設計と筐体設計のそれぞれが重要な役割を担っています。機構設計の役割 は、製品の使い勝手や性能を左右する内部の仕組みを作り上げることです。部品の動きや配置次第で、製品がスムーズに動作するか、精密に機能するかが決まります。特に近年は製品の高性能化・小型化が進み、限られたスペースに多くの部品を収めながら滑らかな動作を実現する必要があります。
例えば家庭用プリンターでは、用紙送りやインクヘッドの移動など複数の機構が狭い筐体内に組み込まれていますが、それらが正確に作動することで初めて良質な印刷が可能になります。機構設計者は、単に動かすだけでなく ユーザーが直感的に操作できるか、 メンテナンスしやすい構造か、安全に動作するかまで考慮しながら内部構造を設計します。つまり機構設計は、製品の機能性や信頼性を支える中核的な役割を果たしていると言えるでしょう。
一方、筐体設計の役割は製品の顔を作ることであり、ユーザーが直接触れる部分を最適化することです。筐体設計者は、クライアントやマーケットの要求を踏まえて製品のサイズ・形状・見た目を決定しつつ、内部の機構をすべて収めるためのスペース配分を行います。例えばスマートフォンの筐体なら「できるだけ小型・軽量に」「画面を大きく」、産業機械の筐体なら「堅牢で防水・防塵性が高く」など、製品によってさまざまな要件があります。
筐体設計者はそうした 機能上の要求(強度・耐久・放熱・防水等)と デザイン上の要求(ブランドイメージや操作しやすさ、美観等)を両立させるバランス感覚が求められます。さらに、筐体は製造現場で量産され組み立てられる工程も念頭に置かねばなりません。ネジや爪の位置ひとつとっても、組立のしやすさやメンテナンス性に影響します。製品開発では設計段階の判断が後工程の効率やコストに大きく影響するため、筐体設計者は製造部門とも綿密に連携しながら外装を最適化します。このように筐体設計は、製品の外観品質やユーザー体験、さらには製造のしやすさ まで含め、製品の外側全体を取りまとめる役割を担っています。
機構設計・筐体設計委託の一般的なプロセス
実際に機構設計・筐体設計を外部委託する場合、一般的には以下のようなプロセスで進みます。
1.委託先の選定
要求する設計分野や実績に合った外部パートナー企業やフリーランスを選びます。
2.委託内容のすり合わせ
製品の要件や設計範囲、スケジュールなどを依頼先と調整し、進め方を合意します。
3.契約の締結
業務委託契約(準委任契約)または請負契約など、プロジェクトに適した契約形態で正式に合意します。
4.設計業務の遂行
外部の設計者が要求仕様に沿って詳細設計や図面作成、試作手配などの業務を進めます。
5.成果物の検収と支払い
納品された図面や試作品を確認し、問題がなければ受け入れて報酬を支払います。
契約形態によって進め方は多少異なりますが、概ね以上の流れで委託設計プロジェクトは進行します。
機構設計・筐体設計で直面しやすい課題
便利な設計委託にも、企業側ではいくつかの課題に直面しがちです。ここでは代表的なものを挙げます。
リソース不足による開発停滞
社内の設計リソースが不足していると、プロジェクトのボトルネックになります。新規製品開発のピーク時に人員が足りず開発が滞るケースは多く、外注を検討する背景にもなっています。委託先を見つけられないと結局社内メンバーに負荷が集中し、開発スケジュール全体に遅れが生じる恐れがあります。
技術の属人化によるリスク
ベテラン社員に設計業務が集中しすぎると、その人に頼りきりになる「属人化」の問題が生じます。万一トラブルが起きても担当者以外は対応できず、その人が不在だと業務が止まってしまう危険があります。また特定の担当者だけがノウハウを抱えたまま定年や退職を迎えると、蓄積した知識が社内に継承されず失われてしまいます。設計を外部委託することで業務を平準化し、こうしたリスクを低減できる場合があります。
試作から量産への連携不足
設計段階で量産を見据えた検討が不十分だと、いざ量産に移行する際に予期せぬ不具合や手戻りが発生し、生産立ち上げがスムーズに進まないことがあります。社内に試作・量産までカバーするノウハウや設備がない企業では、設計データを量産向けに最適化したり、製造現場との調整を行ったりするのに苦労するでしょう。
その結果、試作まではできても量産移行に時間がかかる、量産段階で追加コストが発生するといった課題が起こりがちです。外部の委託先によっては試作・量産まで一貫対応してくれるところもあり、早い段階から製造を意識した設計を行うことが成功のポイントになります。
こうした課題を踏まえ、信頼できるパートナーを選定することが重要です。
機構設計・筐体設計委託のメリット
製品開発において機構設計・筐体設計を外部に委託する動きが広がっています。社内に専門の設計者がいない、試作や新製品開発を進めたいが人手が足りない、といった悩みを抱える企業は少なくありません。
そうした場合に設計業務をプロに委託すれば、自社で新たに設計者を採用せずとも、開発スピードを落とさずにものづくりを前進させることが可能です。
さらに、設計分野の高度化・多様化に対し、自社にない専門知識や経験を持つ外部人材を活用できることも大きなメリットです。
機械設計には高度な知見が要求されますが、多くの企業では熟練の設計者が不足しており、設計品質の確保にも課題を抱えがちです。
しかし専門企業へ委託すれば、豊富な経験に裏打ちされた高品質な設計を実現でき、時間やコストの削減にもつながります。
機構設計・筐体設計はニッシリまでご相談ください。
ニッシリは、シリコーンゴムや樹脂などの素材知見と設計力を掛け合わせ、機構設計・筐体設計をトータルにご支援します。素材特性を踏まえた構造設計や金型・量産性まで見据えた検討により、「図面は引けたが、量産でつまずく」といったリスクを低減し、つくりやすく壊れにくい製品づくりをサポートします。
社外の専門エンジニアとも連携し、構想設計から図面作成、試作検証、量産立ち上げまで一貫対応が可能です。設計リソースの不足や樹脂・ゴム周りの設計にお悩みの企業様は、ぜひニッシリへご相談ください。
