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  • 2025年9月20日
  • 更新日:2025年9月29日
  • 製造現場でできるカーボンニュートラル・脱炭素アプローチ

世界各国で脱炭素の流れが加速する中、製造業に求められる役割はますます大きくなっています。「カーボンニュートラル」と聞くと、大企業の取り組みや最新設備の導入を想像しがちですが、実際には中小規模の製造現場でも実践できる工夫が数多く存在します。本記事では、現場レベルで始められるカーボンニュートラルのアプローチについて紹介します。

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シリコーンゴムと樹脂の試作~大量生産をサポートします。

エネルギー使用を見直す

製造現場で最も大きなエネルギー消費は機械や設備の稼働です。
近年は高効率なモーターやコンプレッサーが普及しており、既存設備を更新するだけでも電力使用量を10〜30%削減できるケースがあります。
さらに「エネルギーマネジメントシステム(EMS)」を導入し、IoTで稼働データを収集・分析することで、どの時間帯に無駄が多いかを把握し、ピークカットや待機電力の削減につなげられます。小さな改善でも積み重ねれば大きな削減効果が期待できます。

再生可能エネルギーの導入

工場の屋根や敷地を活用した太陽光発電は、比較的導入しやすい再生可能エネルギーです。設備投資が難しい場合は、外部から「再生可能エネルギー由来の電力」を購入する方法もあります。
たとえば「グリーン電力証書」や「非化石証書」を活用すれば、実質的に再エネを利用していることになり、取引先へのアピールにもつながります。大手企業がサプライチェーン全体にカーボンフットプリント削減を求める動きも強まっており、再エネの導入は競争力確保の観点からも重要です。

材料選定でCO₂削減

材料の選択も環境負荷に大きな影響を与えます。たとえば軽量化素材を使えば、加工時のエネルギー消費だけでなく輸送時のCO₂排出も削減できます。また、リサイクル材や再生材を使用することも有効です。

さらに、設計段階で「材料ロスを減らす形状」を工夫することも脱炭素化の一環です。歩留まり改善はコスト削減と環境配慮の両方に直結します。

設備・プロセスの最適化

加熱や乾燥などエネルギーを多く使う工程では、熱回収システムを導入し、余熱を再利用する取り組みも有効です。例えば射出成形機ではシリンダー加熱の効率化や断熱カバーの使用が電力削減に寄与します。また、金型の冷却水循環を最適化することで、成形サイクル短縮と省エネを同時に実現できます。

まとめ

カーボンニュートラルは「遠い未来の目標」ではなく、すでに取引先や消費者から強く求められている課題です。中小の製造業であっても、エネルギー効率化・再エネ導入・材料見直しといった身近な取り組みから始められます。

ニッシリも商社という立場から、環境負荷を軽減した工法のご紹介や、材料・副資材の提案など、様々なアプローチでカーボンニュートラルに対して取り組んでおります。
お困りの際にはぜひともお問い合わせください。

カーボンニュートラル・脱炭素アプローチはニッシリへご相談ください。

「加工のすすめ」は日本で唯一のシリコーン専門商社、株式会社ニッシリが運営する加工技術サイトです。

株式会社ニッシリは、昭和26年の創業以来、シリコーンと共に成長し、現在では1500社以上のお客様とお取引をさせて頂いております。

70年間で培った製品知識や加工技術を元に、お客様の加工のご要望に寄り添います。

カセット金型・ 真空注型などによる試作や小ロット量産を中心に、 シリコーン3Dプリンターの導入や、安価な射出成型 「エポモールド」など新たな加工の開発も行っております。

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