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ブログBLOG

  • 2024年5月29日
  • 更新日:2024年6月5日
  • 樹脂加工とは?さまざまな工法をご紹介!

こんにちは!

今回のブログは、日用品や自動車、医療機器など私たちの生活のあらゆる場面に使用される
樹脂製品を作るために用いられる工法をご紹介します!

樹脂の加工と言っても様々な方法がありますので、中でも一般的な工法を紹介していきます。

工法その① 3Dプリンター/光造形

断面形状を積み上げていく積層方式が一般的です。

主な方式として下記が挙げられます。

①溶かした樹脂を積み上げるFDM方式

②レーザーによる焼結で粉末樹脂を硬化させるSLS(粉末焼結積層造形方式)

③紫外線をあて樹脂を硬化させる光造形方式

④液剤を吐出し積み上げるインクジェット方式

積層の方法は様々ですが、基本的には層を積み上げて成形を行います。

3Dプリンター/光造形の特徴

特徴としては、とにかく早くて安い!!

切削や注型と比べて製作までの手間が掛からず、数台程度の試作や組み立て確認、原理試作で簡単に形状を確認できます。
加工R等の切削では避けられない難点も造形では発生致しません。

ただ使用できる材料に限りがあったり、積層段差があり強度や物性が一般的な材料より優れていない点があるため、
用途によって選別が必要になりますが、強度が高い造形品や精密造形品など特化した機械や材料もあるので、
選別が出来れば活用方法は様々だとも考えられます。

得意な製作数量は一台~数十台といった小LOTが適しております
数が増えると注型や成形などの工法の方が価格や精度面でメリットが出る場合が多いです。

対応可能な材質の種類

主な樹脂材質
ABSライクABSPPライク
PPPC透明材
PEEKナイロン

工法その② 切削加工

切削加工の種類は大きく「フライス加工」「旋盤加工」の2種類に分類されます。

下記のブログ記事でも紹介しておりますので、ぜひご覧ください!

金属切削加工とは?特徴・種類を解説

切削加工の特徴

フライス加工
主にブロック形状の素材を固定し、刃物を回転させながら当てることで削り出す工法で、
製品の表面を磨く「正面フライス削り」や「穴あけ加工」などの各種加工法を一括で実施可能です。

また、近年では3方向(xyz方向)に加えて回転軸を持った「5軸マシニング」という最新機械を使用し、
高効率+高精度の製品展開が可能です。

旋盤加工
主に回転させた材料に刃物を当てて削る工法で、
製品表面に細かい凸凹を入れる「ローレット加工」や溝形状に加工する「溝入れ」などの加工が可能です。
フランジやシャフト部品、ホブ盤等の専用工具が必要な歯車など、円筒形の製品の製作に最適です。

得意な製作数は、フライス加工は一台〜百台で、旋盤加工は数十台~数百台です。

形状や材質にもよりますが、切削でしか製作出来ない製品もあるので時には数千台製作するものもあります。

対応可能な材質の種類

主な樹脂材質
ABSPPPC
PVCPMMAPOM
PEEKPAPBT
ユニレートAASベークライト
PPEPPSPC/ABS

工法その③ 真空注型

マスターモデルとシリコーンの型を用いて、
ウレタン樹脂の成形品を製作する工法です。

一つのシリコーン型から20台程成形が可能な為、
数台~百十程度を安く製作したい場合に使用します。

作り方は、下記のブログ記事で詳しく紹介しております!

真空注型についてご紹介いたします!

切削加工の特徴

簡単に説明をすると、以下の手順となります。

  1. マスターモデルの複製品をシリコーンの型で型取りを行う
  2. マスターモデルを取り出したシリコーン型にウレタン樹脂を流し込む
  3. 熱で硬化させて成形品を製作する

特徴としては、短納期対応が可能であったり、金型を作るより安価で成形品を製作出来ます。

アンダー形状やインサート成形にも対応できるので、試作や小LOT量産品の製作に向いてます

対応可能な材質の種類

主な材質
硬質ウレタンエポキシ樹脂透明材
軟質ウレタン難燃V-0材耐熱材

工法その④ 射出成形(インジェクション成形

ペレット化した樹脂を熱で溶かして、
金型に射出する事で成形品を作る工法であり、
金型と射出成型機を使用して成形を行います。

世の中のあらゆるものが射出成形で作られており、
基本となる成形の一つになります。

射出成形の特徴

金型の製作には高い費用と時間がかかってしまいますが、
金型さえ作ってしまえば、高品質な製品を大量生産が可能であり、他の工法と比べ安く短時間で製作が可能です。

主に数百~数万台LOTでの製作を行い、一つの金型で数十万台~百万台程の製品の製作が出来ます

意匠部品から機構部品、日用品とあらゆる製品の製作に使用されており、使用出来る材料も多く存在します

対応可能な材質の種類

主な材質
ABSPPエラストマー
PEPCPOM
PPSナイロンPBT
PPEASAPC/ABS
PVCPETLCP

他にも様々な材料がありますので上記のラインナップ以外にもご相談ください。

弊社では唯一の懸念である金型費に対しても、カセット型といった金型費を抑える方法もあります。
どのような方法で製品を作ればいいのかがわからないなど悩まれた場合には弊社へご相談下さい。

細かくは他にも工法がございますので随時ご提案をさせて頂きます。


“加工のすすめ”とは?
株式会社ニッシリが運営する加工技術のご提案サイトです。
当社が70年間で培った製品知識や加工技術を元に、お客様の加工のご要望に寄り添います。『素材の試作や小ロット量産をしたい』『コストカットをしたい』『企画段階からサポートしてほしい』など、様々なご要望に対応させていただきます。

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